夏の猛暑がやっと落ち着いたと思っていた頃に、なんだか体がだるい、食欲が戻らない、疲れが残っていると感じることがあるようです。 季節の変わり目は気温の変化に体が上手く適応できないため、自分で意識して体の調子を整えてあげることが大切です。 秋から冬に向けての体調作りとして、体の内側から温め、胃腸の活動を整える(腸内環境を整え、抵抗力を高める)生活に切り替えていきましょう。秋バテ症状をらくにする食生活のポイントをご紹介いたします。
◆温かい食べ物、飲み物を意識して食べましょう 夏の定番だったそうめんやざるそば、冷し中華、アイスコーヒー、冷たいお茶などは終わりにして、温かい料理、飲み物に変えていきましょう。 朝食は朝食は1日のスタートをスムーズにスイッチオンにするために、エネルギーチャージをして体と脳を覚醒する役目があります。朝食に温かい味噌汁やスープを1杯お腹に入れることもおすすめです。 とくにたんぱく質食品を組み合わせると体内時計がしっかりリセットされ、体温が上昇します。 汁物は数種類の野菜と豆腐や卵、魚肉ソーセージ、鶏肉などのたんぱく質食品を組み合わせて具だくさんにすると1品でも立派な朝食のおかずになります。
◆旬の食材を味わいましょう 旬の食材は栄養価が高く、比較的価格も安定しているため毎日の食卓にはおすすめの食材と言えます。 (まつたけは高価ですけどね。) 野菜ではさつまいも、かぼちゃ、ごぼう、大根、里芋、れんこん、じゃがいもなど。体が温まる煮物や煮込み料理がよいでしょう。秋が旬の魚は脂がのってジューシーです。すぐに思い出すのはさんま。 他にはかつお、さば、太刀魚などがあります。果物では柿、桃、梨、ぶどう、みかん。書き出しただけでも食欲をそそる食べ物がたくさんあります。そして何といっても秋は新米。最近は千葉県の収穫時期は早まり8月末~9月初旬が主流のようです。
◆抗酸化ビタミン(ビタミンA・C・E)をとりましょう 活性酸素は動脈硬化の促進やがん、老化、免疫機能の低下などを引き起こします。その活性酸素の働きを抑えるビタミンを抗酸化ビタミンと呼び、美容も含めアンチエイジング効果も期待できます。ビタミンは体内に貯蓄ができませんので、日々の食事から適切に摂取しましょう。 ・ビタミンA:レバー、うなぎ、卵黄、ほうれん草、かぼちゃ、人参、ブロッコリーなど ・ビタミンC:ブロッコリー、カリフラワー、ピーマン、キウイフルーツ、いちごなど ・ビタミンE:植物油、アーモンド、落花生、うなぎ、かぼちゃ、アボカド、たらこなど
◆アルコールは適量を守って楽しみましょう キンキンに冷えたビール、氷の入ったハイボール。 1日の疲れを夕食やアルコールで満腹にして、ストレス解消だと思っていることはありませんか。このような食事スタイルは気づかないうちに胃腸や肝臓へ負担をかけてしまい、睡眠の質の低下にも影響します。 焼酎やウィスキーなどは計量カップを使って自分の量を把握し、適量を守りましょう。 【適量目安】ビール500ml、焼酎25度100ml、ウィスキー60ml、ワイン200ml
◆運動、湯船に浸かる入浴の習慣を作りましょう
全身の血行を促すには運動、入浴が一番です。リラックス効果もあり心身の疲労回復、睡眠の質向上も期待できます。 運動は有酸素運動・ストレッチ・筋トレを生活リズムに合わせて、短時間でも1種類でも行っていくことが体調を安定的に整えることにつながります。定番ですが、「食欲の秋」 「スポーツの秋」 「芸術の秋」を心から楽しみたいですね。
「健康さんぽ104号」
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